愉快な人たち×14
ムウ


白羊宮を護っている筈がどうも留守がちな気がする人。
眉毛大王の座をカミュと争う。僅差でリードか。
ムウって本当は優しい人だと思うんだ。
只、それ以上に厳しいんだと思う。自分にも他人にも。
無理やり漢字を当てはめたら解体新書がしっくりくる予感。
食べ物にしたら何だろ…ちくわぶ?
ネット界では腹黒に書かれることが多いですね。
私自身は腹黒ムウ好きです。羊笑い最高!



アルデバラン


大全に「かませ牛」とまで書かれた不遇の牛さん。
対ソレント戦で亀の様に首を引っ込め、
首切りを回避した時の彼が一番輝いていた、と、私は思う。
星矢に角を折られた顛末、その後の件がとても格好良い。
やっぱり漢はこうでなくてはならんよ!
正直、初めてアルデバランを書いたのですが
凄く楽しく書けてびっくりしました。
気は優しくて力持ち。そして豪胆。
最高の漢だと思うのですが、どうしてあの扱い…ううむ。
余談ですがアルデバランとダイの大冒険のクロコダインって被るよね。



サガ


マッパ聖衣の人。双子座の聖闘士にして教皇を暗殺し、偽教皇になりすましていた。
かなりしんどい思春期を過ごしたものと思われます。
実は二重人格で、サガの中ではどこまでも清く正しくあろうとする白サガと
悪徳万歳、力で支配してナンボ主義の黒サガが常に葛藤している状態。
これはしんどいっていうか、もうしょっぱい。
カノンは双子の弟。色々あってスニオン岬に投獄、監禁する。
聖闘士星矢の物語はこのスニオン監禁から始まったと言っても
多分、問題なかった筈です。兄弟喧嘩から始まった壮大な物語なのです。
サガは萌えとか色々あり過ぎて此処には書ききれないので
暇を見て別項でダラダラやりたいと思います。
(と言ったきり未だ出来ていない2005年5月)


カノン


サガの双子の弟。ですが、5つ6つ年下です、とか言われても
余り違和感のない気がする28歳。28には良くも悪くも見えないよ…若い!!
聖域ではその存在を隠されて育つ。双子は禁忌だったんだろうか?
その生い立ちの為か少々いじけて育ち、色々おいたをしてサガにスニオン岬へ投獄、監禁される。
此処から始まるカノンの海底物語。血と汗が滲む13年間。悪巧みとは言え、立派だ。
兄は泣き通した13年間、この辺りに根性の違いが出たんじゃないかと思う。
ハーデス編では改心、大暴れ。根性入った男は違います。ラダマンとの対決には燃えた…。
カノンは本当の強さとは何かを知っている男だと思うよ。とてもいい男だと思う。
余談ですがサガとの見分け方はおよそ爪。カノンの手は働く手です。
口では何を言っていても、本当は兄さんの事が好きなんだよね?(変な意味ではなく!)
不器用な兄、意地っ張りの弟、素直でない兄弟、萌え。



デスマスク


蟹座の男。デスマスクと呼ばれた蟹座の男。
残虐非道を極めた正義の風上にも置けない蟹座の聖闘士…と言うより、
やはりデスマスクはどうも憎めない蟹男と言った方がスッキリします。
悪の魅力とイロモノの魅力を兼ね備えた、とても美味しい蟹男です。
技が一つしかないとか、ノリピー語を操るとか、アジャパァーッとか、蟹ヘッドパーツとか
そういうイロモノ要素と悪役の良さが相俟って、この奇跡的なキャラが出来たのかなあ、とか。
我が家では蟹呼ばわりされていますが、私は本当に、デスマスクが大好きです。
シリアスにも蟹にも転べるって凄いキャラだよ…!
いつかシュラ、アフロも含めて書きたいのですが、彼(彼ら)の信じた正義はとても合理的で、
故、悲痛なものだったと思います。イデオロギーの崩壊を見て育った世代って。
地獄に落ちる事をも良しとして貫いた正義に見えて仕方ないです。まあ、判官贔屓という事で。



アイオリア


射手座アイオロスの弟にして獅子座の聖闘士。
ええと何歳差ですっけ。7歳差。アイオロス兄さんとは7歳差です。
しかし双子かと思うくらいによく似ている…。見分け方は眉毛です。後、聖衣。
男らしくて堂々とした人。それだけでなくて、ちょっと影がある人。
苦労した分、優しい人。辛かった分、強くなれた人。どうした、超褒めてるよ私!!
アイオリアは原作とアニメでどうも印象が違って語るに難しいところがあります。
総合して纏めると、ああ、いい男だなあって。アルデバランとは又違った男らしさです。
やっぱり、ちょっと影があるのだと思う。そこが違う気がする。
兄・アイオロスは非業の死を遂げた訳ですが、きっとアイオリアは上手に消化はしていないと思うんだ。
只、消化する以上に、だからこそ自分が頑張らなきゃならん って思って、頑張れる子だったのだと思います。
自分がしっかりしないと、どうする。ここで自分まで泣いたらどうする。
歯を食いしばって耐える事でやり過ごした事も多そうで。
そう言った意味で、年少組の中では一番歪んで育った人な気がします。
歪んだ分、優しくて強い。そういう不思議なキャラだなあ って。


シャカ


高飛車な物言い+人外の強さ+理解し難い言動+御行儀が良い+迷子=お釈迦?
全てが常人の範疇外、極めて規格外に出来ている人。一輝が反則の男ならシャカは一体何と言えば。
「最も神に近い男」っていい表現だなあってつくづく思います。正にイレギュラー!
生まれた時からあんな生命体っぽいのですが、意外と子供時代は普通に可愛いかった。
しかしそこで又、人の世の不条理を儚んで涙するような子が、という疑問も起こる訳であります。
案外シャカって数人居るんじゃないかと昔ちょっと考えた。時々入れ替わっても判らんぞ! 神に近いから!
お釈迦は戦えば普通に強いとしか言いようがないので、時系列を追ってもあまり面白い気がしません。
寧ろその常識から逸脱した強さの元(と性格)を考えた方が面白い気がします。
なんて言うか、持て余すものがない人。尋常でないポテンシャルの高さを性格でカバーしてる。
その辺りに居たら一番恐いキャラだと思います。シャカは凄く恐い人だと思うよ。
底なし沼・合わせ鏡、無間地獄を垣間見るような恐怖。いい味出してる!
十二宮編の開眼シャカが恐くて好きです。あれは人が触れてはならない領域に触れた感がある。
さてシャカと言えば数々の名台詞ですが、ここは「私の顔が引導代わりだ!」を挙げておきます。
御尊顔を引導代わりにした仏は多分古今東西彼しか居ないと思う。
黙って居れば御人形なのに、あの苛烈そのものの性格は正に迂闊に手を出せば火傷じゃ済まない純潔の乙女。
厳しい!


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