恋愛と濡れ場は書ける気がしない
(挑戦して撃沈した残骸が何個かサイトにもあるね!)
慕情と交合と言われたら書ける気がする…けど、これはなんか違うんだよな
書きたいのは恋愛と濡れ場なんだよ もっとこう、情緒豊かな恥ずかしいとかじゃなくて、何て言うのか、メソッドが分からなくて書けない感じ
何を書くにしても定型じゃないけどこうするといい、みたいな不文律があるんですよ、
不思議なんだけど、小説なのにこの感覚は不文律だと思う
多分今まで読んできたものとか自分でしっくりくる言葉と意味の結びつきとか、好きな構成とか修辞法とか、そういうものから組み立てている不文律なんだと思うんだけど、
こと、このジャンルに関してはその不文律が私の中にない
前にも書いたっけ、性愛みたいなものをありのままに書ける作家はプロアマ問わずすごいと思う、っていう話
憧れてその方面に評価のある作品は小説漫画問わず読んでみたけど、やっぱり憧れるだけで自分の中にその世界が存在する気配がない
これはもう個性みたいなものなのかなあ
若い頃は、未熟なだけ、これから大人になったら分かるよ!(ウインク)って思っていたけど、いい大人になった今でもやっぱり分からないんだよ
性愛を描いた(もしくは伴う)作品、と言われていつも最後に帰ってくるのは坂口安吾の「私は海を抱きしめていたい」っていう短編小説です
なんの形になるものがある訳でないのに、どこにでもいる感じの一人の男が不感症の女を抱き続ける っていう話
という話だと思うんだけど、すごくあらすじにし辛いんだよこれ
盛り上がりも捉えどころもなくて読み終わった後に明確に残るものがないの(笑)。すごいよ、これだけ何も残らない小説は珍しい(笑)
特に好きな、印象深い部分は、女が果物が好きでよく季節のものを食べていた、っていうその部分のみ(笑) 瑣末(笑)
でもこの形にならない、何も残らない虚脱した感じがすごく好きで、最後にはここに帰ってきてしまいます
果物が好き、っていうそこにしか人らしい描写を感じることが出来ない、そういう作品というか…
結局こういう性愛のあり方に共感を覚えるってことなんだと思う
音楽だったらなんだろう、安藤裕子とかに、そういった女性らしい湿った情緒のある性愛を感じる
すごく好きだけど、やっぱりこれも共感とかじゃなくてないものねだりだなあ